『VulkanMod』でFPSを劇的に向上!OpenGLからVulkanへ切り替える究極の軽量化Modを解説

Minecraftの軽量化Mod界に革命が起きています。
これまで最強と言われてきたEmbeddiumSodiumをも凌駕する可能性を秘めたMod、それが『VulkanMod』です。

多くのPCゲームで採用されている最新の描画規格「Vulkan」をマイクラに持ち込むことで、CPUの負荷を減らし、グラフィックボードの性能をフルに発揮させることが可能になります。

特に「低スペックPCで少しでもFPSを稼ぎたい方」や「ハイエンドPCでさらなる高みを目指す方」は必見です。

本記事では実際にフレームレート比較検証を行ったり、設定項目を分かりやすくする日本語化リソースパックを配布しています。

目次

基本情報

『VulkanMod』はマイクラのOpenGL描画をVulkan APIを使った最適化された描画に置き換え、描画を軽量化し動作を劇的に軽くする、軽量化MODです。

MinecraftのMod「VulkanMod」の情報画面。373.0Kダウンロード、1073フォロワー。10日前に更新されており、FabricとQuiltに対応するクライアント用最適化Mod。

Creator:xCollateral

ですが…

OpenGLを使用しているMODは動作しないので、普段軽量化MODくらいしか導入していない人や新しいもの好きの人好きの人にしかオススメできません…

2026夏頃に公式でVulkanに対応するようです。

OpenGLとは…

Open Graphics Library
グラフィックスを描画するためのクロスプラットフォームなAPI(Application Programming Interface)です。
3Dおよび2Dグラフィックスのレンダリングを実現するために広く使われており、特にゲーム、シミュレーション、CADソフトウェアなどの分野で採用されています。

Vulkanとは…

Khronos Groupが開発。次世代のクロスプラットフォームなグラフィックスおよびコンピューティングAPIです。
OpenGLの後継と位置付けられ、特に高性能で低レイテンシなリアルタイムアプリケーションを目指している。
特にゲーム開発やグラフィックスを多用するアプリケーションで広く利用されています。

  • 高性能で低オーバーヘッド
  • OpenGLよりハードウェアに近い制御が可能
  • マルチスレッドの効率的な活用が可能
  • クロスプラットフォームに対応
動作環境:記事公開時点

MODリンク:[ Modrinth ] [ CurseForge ]

Mod LoaderFabric Quilt Forge NeoForge

対応環境ClientandServer ClientorServer

前提MOD

  • Fabric APIFabric:Fabricを利用するModが動作するために必要な基本機能や互換性を提供するライブラリ

推奨MOD

  • なし

非互換MOD:VulkanMod wiki 非互換リスト
OpenGLを呼び出すMODはゲームをクラッシュさせます。 

バージョンによって変更があるため、必ず導入するMODページの Dependencies を最優先で確認してください。

対応グラフィックボード

Vulkan 1.2対応

  • Nvidia:GeForce GTX 600 以降
  • AMD:Radeon HD 7000 以降
  • intel CPU内蔵:Skylake以降

Mac:VulkanMod macOS(非推奨)

設定項目解説と項目別フレームレート比較

ビデオ

MinecraftのVulkanMod設定画面。フルスクリーン解像度やリフレッシュレート、GUIサイズ、明るさ、最大フレームレートなどを調整できるビデオ設定項目が表示されている。
ビデオ設定画面
バニラより追加された項目は…
  • リフレッシュレート
  • ボーダレスフルスクリーン

リフレッシュレート

ご使用のモニターで使用できるリフレッシュレートが表示されます。
垂直同期オンで、リフレッシュレート通りのフレームレートが出ます(スペックが足りていれば)

ボーダレスフルスクリーン

ウィンドウ枠がないウィンドウ最大化状態のこと。
マルチディスプレイ環境での利便性向上や、アプリケーションの切り替えがスムーズになる一方、フルスクリーンモードよりフレームレートの低下があります。

ローエンドマシンで、少しでもFPS稼ぎたいのであれば、フルスクリーンモードを推奨します。

垂直同期オンの場合、最大フレームレートをいくら上げたところで、OSで設定したリフレッシュレート値以上にはなりません。

グラフィックス

MinecraftのVulkanMod設定画面。描画距離、演算距離、グラフィックスの優先度、パーティクルや雲の表示、エンティティの影や描画距離などを調整するグラフィックス設定項目が表示されている。
グラフィックス設定画面

項目はバニラと変わりませんが、スムースライティングに設定が増えています。

スムースライティング

オン(サブブロック)が追加されました。
これはフルブロック以外のブロックにスムースライティング効果が追加されます。

最適化

MinecraftのVulkanMod設定画面。高度なチャンクカリング、エンティティカリング、専用の半透明レイヤー、バックフェイスカリング、インダイレクトドローなどの最適化オプションが表示されている。
最適化設定画面

高度なチャンクカリング

見えないチャンク部分の描画を減らすことで、パフォーマンスの向上が期待できるカリングアルゴリズムを使用する。

選択可能項目
  • オフ
  • 保守的
  • 標準
  • アグレッシブ

以下は各設定でのフレームレート変化検証画像です。

平均フレームレート結果
  1. アグレッシブ:1129 (29%向上)
  2. 普通:992 (13%向上)
  3. 保守的:954 (9%向上)
  4. オフ:877

この結果から、デフォルト設定の『普通』か『アグレッシブ』に設定することをオススメします。

アグレッシブ設定時にどのような不具合が起きるかは未検証

チャンクの抜けが発生する可能性があるかも?

エンティティカリング

見えない部分のエンティティに対するカリング処理に関する項目

カリングとは…

Culling
不要なものを除外するという意味

エンティティカリングとは…

3Dゲームやグラフィックスにおいて、プレイヤーの視界に入っていないオブジェクト(エンティティ)を描画しないようにして、パフォーマンスを最適化する技術。

専用の半透明レイヤー

半透明な地形の描画に専用の描画レイヤーを使用してパフォーマンスを向上させる。

バックフェイスカリング

見えないブロックの面をCPUでカリングしGPUパフォーマンスを向上させる。
これを使用する際はCPUの負荷を軽減するために、インダイレクトドローを有効にしておくことをお薦めします。

インダイレクトドロー

CPUの負荷を軽減するが、GPUの負荷が増加する可能性がある。

エンティティカリング、専用の半透明レイヤー、バックフェイスカリング、インダイレクトドローを全てオフ、全てオン状態のフレームレートの変化検証画像です。

検証結果
  1. 全てオン:553 (10%の向上)
  2. 全てオフ:503

若干だが全てオン状態でフレームレートの向上が見られた。

その他

MinecraftのVulkanMod設定画面。「レンダキューサイズ」と「デバイス選択」のオプションが表示され、使用GPUはNVIDIA GeForce RTX 3080に設定されている。
その他設定画面

レンダキューサイズ

値を高くするとフレームタイムが安定する可能性があるが、入力遅延が増加する。

デバイス選択

自動か現在使用しているグラフィックボード名称が表示される。
特に問題が無ければ自動で。

生成速度とプレイ環境でのフレームレート検証

検証条件は、各MODが動作する最低構成で計測。
検証の結果については、各人のPC環境やMOD環境によって異なります。
参考程度に止めてください。

検証環境

検証PCスペック
  • CPU : Core i7-12700F
  • MEM : 32GB
  • GPU : GeForce RTX 3080
  • OS : Windows 11

比較検証

ワールド生成

MinecraftでSodium、VulkanMod、Nvidium、Vanillaの各モッドのチャンク読み込み時間比較。タイムスタンプが表示され、Nvidiumが最速(約59秒)、VulkanModが最遅(約64秒)。
各MODのチャンクロード比較(ワールド生成時間)

ワールド生成完了順は以下となった。

ワールド生成平均フレームレート結果
  1. バニラ:00:59.75
  2. Sodium:01:02.20
  3. Nvidium:01:02.85
  4. VulkanMod:01:04.25

チャンク読み込み速度

MinecraftでSodium、VulkanMod、Nvidium、Vanillaのチャンクロードパフォーマンス比較。FPSやGPU使用率が表示され、Sodiumが最速で動作(約9.75秒)。
各MODのチャンクロード速度比較(ログイン後)
チャンク読込み速度結果
  1. Sodium:00:09.75
  2. バニラ:00:10.22
  3. VulkanMod:00:20.50
  4. Nvidium:00:14.35

静止時(森林)

MinecraftでSodium、VulkanMod、Nvidium、Vanillaの描画パフォーマンス比較。Nvidiumが最高FPS(1662)、Vanillaが最低FPS(220)を記録。
各MODの描画パフォーマンス比較(静止)
森林内での静止時平均フレームレート結果
  1. Nvidium:1162 (バニラの5.2倍)
  2. Sodium:950 (バニラの4.2倍)
  3. VulkanMod:848 (バニラの3.8倍)
  4. バニラ:223

静止時(平原)

各MODの描画パフォーマンス比較(遠景)
平原上での静止時平均フレームレート結果
  1. Nvidium:1391 (バニラの7.7倍)
  2. VulkanMod:873 (バニラの4.9倍)
  3. Sodium:808 (バニラの4.5倍)
  4. バニラ:180

行動時

各MODの描画パフォーマンス比較(トロッコ移動)
行動時の平均フレームレート結果
  • Nvidium:1195 (バニラの4.7倍)
  • VulkanMod:782 (バニラの3.1倍)
  • Sodium:520 (バニラの2倍)
  • バニラ:254

エンティティの多い場所

各MODの描画パフォーマンス比較(村人の多いシーン)
エンティティの多い場所での平均フレームレート結果
  1. Nvidium:574 (バニラの4.7倍)
  2. VulkanMod:442 (バニラの3.1倍)
  3. Sodium:429 (バニラの2倍)
  4. バニラ:158

検証結果まとめ

筆者の環境では、VulkanModはSodiumと比較して軽量であることが分かり大変有用な軽量化MODと感じました。

しかし非互換のMODが多いため現時点でのVulkanModの使用はお勧めしません。

それでも、楽しむためのMODを利用できない方や、性能不足で通常のマイクラでさえ動作が重たい方にとっては大変有効です。

実プレイで「最大フレームレート:無制限」はやめましょう。

検証ではMODのポテンシャルを確認するために「無制限」設定を用いていますが、普段のゲームプレイでは自分のモニターのリフレッシュレート(Hz)に合わせて制限をかけることを強く推奨します。

数字上のFPS」を追い求めすぎると、実用面で以下のようなデメリットが生じるからです。

  • PCパーツへの過剰な負荷と発熱
    GPU(グラボ)が常に100%近い負荷で動作し続けるため、消費電力が増大し、激しい発熱を招きます。これはパーツの寿命を縮める要因にもなり得ます。
  • ファンの騒音と「コイル鳴き」
    発熱を抑えるために冷却ファンが高回転で回り続け、PCの動作音がうるさくなります。また、極端な高フレームレート時は、GPUの電源回路から「キーン」という高周波音(コイル鳴き)が発生しやすくなります。
  • 動作の不安定化(スタッタリング)
    FPS値が激しく上下すると、たとえ平均値が高くても、1フレームあたりの描画間隔(フレームタイム)がバラついて、体感上の「カクつき」として感じられることがあります。上限を固定したほうが、滑らかで一貫性のある映像が得られます。
  • モニターの表示能力を超えた描画は「無駄」
    例えば144Hzのモニターを使用している場合、物理的に画面は1秒間に144回しか書き換わりません。2000FPS出しても、そのうちの1800枚以上のフレームは表示されずに捨てられるため、電気代と熱を浪費するだけになってしまいます。
おすすめの設定方法

使用しているモニターのリフレッシュレートが 144Hzなら「144」、あるいは表示遅延を最小限にするために少し余裕を持たせた 「160」 程度に設定するのが、PCへの負担を抑えつつ最も安定した操作感を得られるベストな設定です。

動画でわかる『VulkanMod』

当ブログ運営の、ずんだもんと、たまに四国めたんの二人でお送りするMOD解説系チャンネルにアップした動画です。
VulkanModの設定項目解説と、バニラ、Sodium、Nvidiumと合わせてフレームレートの比較検証をしています。

ぜひチャンネル登録と高評価をお願いします。
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VulkanMod_1.21.11-0.5.10

MC1.20.1

VulkanMod_1.20.1-0.5.0-build.1

リソースパックの導入方法&よくある質問

リソースパックの導入方法については、別記事にて詳しく解説しています。
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