「マイクラのJava版は、シェーダーパック(影Mod)を入れないと映像が地味だし、動作も重い……」
そんな常識が、近い将来変わるかもしれません。
Minecraft公式サイトで公開された記事“Another Step Towards Vibrant Visuals for Java Edition“(Java版の鮮やかな映像に向けた新たな一歩)にて、Java版の心臓部とも言える描画システムの大刷新が発表されました。
この記事では今回のアップデートで何が起きるのか、そして私たちプレイヤーにどんな影響があるのかを解説します。
3行でわかる!今回のニュース
- Java版の描画技術が、30年前の「OpenGL」から最新の「Vulkan」に変更されます!
- 最大の目的はMacを含む全てのPCでの動作維持」と将来の高画質化です。
- 今年の夏からテスト開始。Modには一時的に影響が出る可能性があります。
詳しく解説:何が変わるの?
古いエンジン「OpenGL」との決別
これまでJava版マイクラは、1990年代に作られた「OpenGL」という技術を使って画面を描画していました。
しかし、この技術はすでに古く、特にmacOSではサポートが終了しつつあります。
そこでMojangは、最新のグラフィックAPIである「Vulkan」への完全移行を決定しました。
車で例えるなら、「修理パーツが手に入らなくなった古いエンジンを捨てて、最新のスポーツカーのエンジンに載せ替える」ような大工事が行われています。

なぜ「Vulkan」なのか?
変更の理由は主に2つあります。
Macでも遊び続けられるようにするため
macOSはOpenGLのサポートを停止する方向に進んでいます。
Vulkanに移行し、Mac用の「変換レイヤー」を噛ませることで、将来のmacOSでも問題なくマイクラが動作し続けるようになります。
Vibrant Visuals(鮮やかな映像)の実現
Vulkanは現代のGPU(グラフィックボード)の性能を最大限に引き出せる設計になっています。
これにより、描画パフォーマンスが向上し、統合版のレイトレーシング(RTX)やDeferred Technical Previewのように公式でより高度なグラフィック表現が可能になる土台が整います。※リンク先は公式発表時の記事
OptiFineやIrisなどのMod(影Mod・軽量化Mod)はどうなる?
プレイヤーの皆さんが一番気になるのは、「今使っているModが使えるのか?」という点でしょう。
公式記事では以下のように説明されています。
一時的な影響は避けられない
描画の根本が変わるため、OpenGLに依存していたMod(特にレンダリングに関わるMod)は、Vulkanに対応するための修正作業が必要になります。
公式によるMod制作者サポート
Mojangはこの移行をスムーズに行うため、Mod制作者向けのDiscordチャンネルを開設し、技術的なサポートを行うと発表しています。
短期的にはMod待ちの期間が発生するかもしれませんが、長期的にはMod側のパフォーマンスも向上し、より安定した動作が期待できるでしょう。
Iris Shaders開発からも以下のようなコメントが出ていました。
既にVulkanに対応する新しいMODを開発しているようです。
okay, been seeing a lot of thoughts about this, so to get everyone up to speed.
— Iris Shaders (@IrisShaders) February 19, 2026
The new mod is named Aperture, and is currently in private beta. It does not support old packs, and there's… honestly not much to show, as I just started on the Vulkan rewrite last month. https://t.co/1QCIv75072
日本語訳
Irisは廃止されます。過去2年間、全く新しいシェーダーMODの開発に取り組んできました。
—-
了解。これに関する意見が多く見られるので、皆さんに状況を共有します。
新しいMODは「Aperture」という名前で、現在はクローズドベータ中です。旧パックには対応しておらず、正直なところ…まだ見せられるものはほとんどありません。先月Vulkanへの書き換えを始めたばかりですから。
いつから変わるの?
- 今年の夏:スナップショット(テスト版)にて、Vulkanのテスト実装が開始される予定です。
- 移行期間:テスト期間中は、設定で「OpenGL」と「Vulkan」を切り替えられるようになります。
- 完全移行:動作が安定し、パフォーマンスに満足できた段階で、OpenGLは削除されVulkanに一本化されます。
私たちがやっておくべきこと
Vulkanは比較的新しい技術であるため、10年以上前の古いグラフィックボードを使っている場合、この更新が適用されるバージョンにアップデートを行うとマイクラが動かなくなる可能性があります……
「予算はない、でも絶対に動かしたい」という人へ
もしあなたのデスクトップPCが古く、グラフィックボードを交換する必要がある場合、「どれを買えばいいの?」と迷うかもしれません。
新品で買えるNVIDIA製の中で、公式発表にある「Vulkan」に対応し、かつ現行のマイクラがまともに動く「本当の最低ライン」について調査してみました。
NVIDIA GeForce GTX 1650(※Amazonアソシエイトのリンクを使用しています)
実売価格:1万5千円~2万円前後(中古)※新品は入手困難です。
公式足切り回避のギリ安全圏(発売は 2019年4月)
NVIDIA GeForce RTX 3050(※Amazonアソシエイトのリンクを使用しています)
実売価格:2万8千円~
3050はRTX30シリーズの最下位モデルです。
現行のマイクラは余裕ですが、将来的に「Vibrant Visuals」が本格導入された際、設定を少し落とす必要があるかもしれません。
なぜこれらが「最低ライン」なのか
- Vulkan完全対応: 2019年発売の比較的新しい設計のため、今回のアップデートで切り捨てられる「10年以上前のGPU」には該当しません。確実に動作します。
- これ以下は危険: GT 1030やGT 710などのさらに安い新品は、ゲーム用ではなく映像出力用です。Vulkan環境では動作が不安定だったり、そもそもサポート外になるリスクが高く、安物買いの銭失いになる可能性が極めて高いです。
おすすめは「RTX 4060」以上
今から買い換えるなら、RTX 4060 が最もバランスが良いですが、マイクラのためだけに買い換える必要はないと思います……
- 長持ちする: 最新世代(RTX 40シリーズ)なので、ドライバーのサポート期間が長く、マイクラの大型アップデートが続いても数年は安心して使えます。
- DLSS 3対応: もしマイクラ以外の重いゲームをしたくなっても、AIによるフレームレート向上機能(DLSS 3)が使えるため、性能以上の体験ができます。
まとめ:Java版の未来は明るい!
今回の発表は、「明日からいきなりRTXのような映像になる」という話ではありません。
しかし、「Java版を最新の技術基盤で作り直し、今後10年も戦えるゲームにする」という開発チームの強い意志表明ですね。
「Java版=設計が古くて重い」というイメージが過去のものになる日が、着実に近づいています。
まずは夏のスナップショットを楽しみに待ちましょう!

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